2018年に訪ねたペルー南部プーノ県サンディア、イナンバリ渓谷のコーヒーです。
チチカカ湖近くの最寄りの空港から車で危険な道を10時間程かけて行きます、途中高度4,500mを超える山岳地帯を超えてようやく、まさに秘境とも言える場所、イナンバリ渓谷に行き着くのです。困難な道のりですがコーヒーは素晴らしいものがあり、また行き来が少ないためか、伝統的な品種が多く残り、その純度は守られています。コーヒーを輸出するにも同じ道を通らざるを得ません。決してコーヒー生産が容易な場所ではありませんが、これからも続いていくことを願うコーヒー産地です。
生産者マルセリーナ氏はアイマラ語話者です。5年前にアルティプラーノ(チチカカ湖周辺の標高4000mの平原地域)から夫ともに「Ceja de Selva」(セハデセルバ=アマゾン熱帯雨林とアンデス山脈中央部との間標高500-3000mの森林地域)にやってきました。コーヒーやトウガラシを栽培しています。持続可能な農業を実践しており、動植物、水、土を保護しています。アルト・イナンバリの役所の研修を受け、ブルボン品種の栽培を学び、さらに、セレクティブピッキング、発酵、天日乾燥、保管において適切な作業を実践しています。そうして、スペシャルティコーヒーが生まれています。
標高1900mの厳しい環境で育ったブルボン種とゲイシャ種は質の高い甘さと香り、そして美しい酸を併せて持ちます。ジャスミンの香りから白ぶどうや和梨、ビワのような瑞々しい果実味、上品な甘さが口の中で広がります。そして余韻にもう一度花の香りを感じてください。
農園名: Nuevo Orizonte(ヌエヴォ・オリソンテ)
生産者 : Marcelina Peralta(マルセリーナ・ペラルタ)
生産国 : Peru(ペルー)
地域 : Puno, Sandia, Cruz Pata, Quiquira-Valle Inambari(プーノ県、サンディア、クルスパタ、キキラーイナンバリ渓谷)
標高 : 1,900m
品種 :Bourbon, Geisha(ブルボン、ゲイシャ種)
生産処理方法 : Washed(水洗式)
フレーバープロファイル:Jasmine, White grape, Japanese pear, Cherry, Loquat, Silky mouthfeel, Sugary, Taiwan tea, Floral aftertaste