世界中のバイヤーが集まる有数の名産地、サンタ・バルバラのラス・ペニータスに位置するアリエルさんファミリーの農園。一家で複数の農園を管理しています。区画は幾つかに別れ、それぞれのロケーションごとに品種も管理しています。次男でありまだまだ若いアリエルさんですが、コーヒー農園運営のリーダーとしてファミリーを支えています。
コマーシャルコーヒーからスペシャルティコーヒーの生産者に転向した初年度から買い付けを始め、今回で5年連続の買い付けとなりました。
今回リリースするのは Montse という区画の Pacas(パカス種)と Catuai(カトゥアイ種)のナチュラルプロセス。実に3年ぶりとなった今年5月のホンジュラス買い付け訪問の際、アリエルさんに会うことができましたが、その際アリエルさんから聞いたのは、この Montse という区画は義理のお姉さん(Lesbyさん)に譲ったということでした。農園訪問の際は、Lesby さんファミリーに農園を案内してもらいました。アリエルさん自身は新たに購入した区画に注力していてゲイシャ種等の栽培にも着手しているとのことで今後が楽しみです。
品種毎にロットが分けられていたものですが、これを当店でブレンドし焙煎しています。隣り合う区画でそれぞれの品種の特徴がはっきり出ています。サンタバルバラを代表する品種と言えるパカス種は、はちみつやプラムのような甘さの広がりが素晴らしく、カトゥアイもサンタバルバラの土地に非常に合った品種で、ベリーやシトラスの奥行きある酸が立体的な骨格を与えています。これらをミックスすることでこの区画をバランスよく表現するコーヒーができました。
今回のロットはナチュラルプロセス。丁寧な乾燥プロセスにより、この区画のポテンシャルが存分に表現されています。完熟したフルーツの豊かなアロマを持ちつつ非常にクリーン、筋の通った酸が生き生きとした骨格を与えています。
生産者 : Ariel Murcia(アリエル・ムルシア)
生産国 : Honduras(ホンジュラス)
地域 : Las Penitas, Santa Barbara(サンタ バルバラ、ラス ペニータス)
標高 : 1,600m
品種 : Pacas, Catuai(パカス、カトゥアイ)
生産処理方法 : Natural(ナチュラル)
ローストカテゴリ:Light roast(浅煎り)
フレーバープロファイル:Plum, Papaya, Strawberry, Amanatsu citrus, Tartaric, Lively acidity, Winey, Juicy