2018年に訪ねたペルー南部プーノ県サンディア、イナンバリ渓谷のコーヒーです。
チチカカ湖近くの最寄りの空港から車で危険な道を10時間程かけて行きます、途中高度4,500mを超える山岳地帯を超えてようやく、まさに秘境とも言える場所、イナンバリ渓谷に行き着くのです。困難な道のりですがコーヒーは素晴らしいものがあり、また行き来が少ないためか、伝統的な品種が多く残り、その純度は守られています。コーヒーを輸出するにも同じ道を通らざるを得ません。決してコーヒー生産が容易な場所ではありませんが、これからも続いていくことを願うコーヒー産地です。
生産者ウィルベル氏はケチュア語話者で、42歳、ペルーアルティプラーノ(チチカカ湖周辺の標高4000mの平原地域)の出身です。コーヒー、トウモロコシ、キャッサバ、プラタノバナナを栽培すべく、現在は妻と子供たちと一緒に農園に住んでいます。
セレクティブピッキング、適切な発酵、ベッドでの天日乾燥、目の行き届いた保管といった的確な栽培管理を行ないスペシャルティコーヒーを生産しています。品種はブルボン、カツーラ、カツアイ、マルセジェッサ。それから、持続可能な農業を実践しており、動植物、水、土を保護しています。
マンダリンオレンジ、林檎をはじめとした果実を思わせる甘さと酸に加え、紅茶葉やカモミールといったハーブの印象、口当たりはクリーミーで調和の取れた味わいに仕上がっています。
農園名: Milagros(ミラグロス)
生産者 : Wilber Ayamamani Condori(ウィルベル・アヤママニ・コンドリ)
生産国 : Peru(ペルー)
地域 : Puno, Sandia, Alto Inambari, Alto Pampa Grande
(プーノ県、サンディア、アルト・イナンバリ、アルト・パンパ・グランデ)
標高 : 1,650m
品種 :Bourbon, Caturra, Catuai, Marselleza(ブルボン、カツーラ、カツアイ、マルセジェッサ種)
生産処理方法 : Washed(水洗式)
ローストレベル:The Middle(中煎り)
フレーバープロファイル:Mandarin orange, Red apple, Black tea, Chamomile, Almond, Brown sugar, Creamy mouthfeel, Well balanced
“The Middle” はこれまでリリースしていた“Roasty” の後継となります。コーヒーカウンティのメインのロースト(浅煎り)よりも若干深めのローストです。
浅煎りではそれぞれの豆特有のフレーバーやアシディティを最大限に引き出すことを主題にしており、ローストによる焦げた風味は極力与えないことを目指しています。
一方、“The Middle” ではフレーバー、アシディティ、甘さ、マウスフィールといた味わいの要素を満遍なく引き出した “中煎り” で、正に “真ん中の味わい” を目指したものです。