久しぶりのニカラグアのコーヒーのリリースです。
当店の代名詞とも言えるようなニカラグアのコーヒーですが、それは開店前のニカラグア滞在でお世話になったセルヒオさんのコーヒーとイコールです。しかし近年は十分な生産量が無く、高い品質のものを届けようとすると当店も例に漏れず購入できる量が少なく皆さんに飲んでもらえる機会が減っています。このような経緯からもニカラグアのコーヒーに対しての思い、そして求めるハードルは高く、余程のものでないと扱ってきておりません。
そんな中素晴らしい品質のコーヒーに出会いました。セルヒオさんの三つの農園が位置するヌエバ セゴビアとは違うエリアであるヒノテガのコーヒーですが、秘境とも言える場所で育つリカルドさんのコーヒーです。
リカルド氏は100年以上に亘ってコーヒー生産に従事してきた家系で、リカルド氏も家族の農園を代々管理してきた生産者です。
ロス・アルティプラノス農園は2006年にリカルド氏が自身の農園として購入しました。農園はヒノテガのダタンリ-エル・ディアブロ自然保護区の山間部にある秘境で、当時、農地を探していたリカルド氏は初めてこの土地を訪問した時に、素晴らしい景観と風土、そして生態系の豊かさに魅了され、迷うことなくこの土地を選んだそうです。そして農園に"Los Altiplanos de Datanli (ダタンリの高地)"と名付けます。
この土地は、元々はコーヒー農園として利用されておりましたが、80-90年代のニカラグアの農地改革の対象地だったことで一時期生産が行われず放置されており、リカルド氏は農地を整備し、現在は70haと広大な農園の中でパカマラやジャバニカ、パライネマ、カツアイ、マルセレサなどを生産しています。
本ロット同様パカマラ種のナチュラルプロセスがトップロット。昨年はCOEを受賞、今年はナショナルウィナーとなるなど実績も豊富です。
ナチュラルプロセスですが発酵感はさほど無く、パカマラ種の品種特性がしっかりと感じられます。ユーカリのようなハーバルなニュアンスからブラックベリーやグレープのような濃色のベリーのフレーバー。クリーミーな質感にドライフルーツ入りチョコレートのような味わい、長く後味が続く充実感のあるコーヒーです。
農園名:Los Altiplanos(ロス・アルティプラノス)
生産者:Ricardo Cuadra Fajardo(リカルド・クアドラ・ファハルド)
生産国 : Nicaragua(ニカラグア)
生産地域:Valle Datanlí, La Salvadora, Jinotega(ヒノテガ、ラ サルバドーラ、バジェ ダタンリ)
品種:Pacamara(パカマラ)
標高:1,280m
生産処理方法:Natural(ナチュラル)
ローストレベル:Light roast(浅煎り)
フレーバープロファイル : Eucalyptus, Black berry, Grapes, Apricot, Brown sugar, Chocolate, Creamy, Clean, Long aftertaste