2018年に訪ねたペルー南部プーノ県サンディア、イナンバリ渓谷のコーヒーです。そしてこの10月再び訪れます。
チチカカ湖近くの最寄りの空港から車で危険な道を10時間程かけて行きます。途中、高度4,500mを超える山岳地帯を超えてようやく、まさに秘境とも言える場所、イナンバリ渓谷に行き着くのです。困難な道のりですがコーヒーは素晴らしいものがあり、また行き来が少ないためか、伝統的な品種が多く残り、その純度は守られています。コーヒーを輸出するにも同じ道を通らざるを得ません。決してコーヒー生産が容易な場所ではありませんが、これからも続いていくことを願うコーヒー産地です。
Cruz Pata はアルトイナンバリの8名の生産者から作られたロットです。
この地域の起伏の多い地形にも関わらず、クルスパタの家族は農業を主な経済活動としてなんとか営んできました。彼らは 50 年以上にわたって伝統的にコーヒーを栽培しており、この活動が彼らの主な収入源であり、大人、子供、女性、男性皆が毎日行っています。ただし、パパイヤ、バナナ、唐辛子、柑橘類、アボカドなどの他の作物も栽培しています。常に自然を尊重し、森林や蘭などの在来植物、アンデスイワドリ(ペルーの国鳥)などの動物を保護しています。
生産者の一人、山の頂上に農園を持つダリオ・コリさん。彼は生態系維持の重要性を認識しているため、コーヒー農園に木を植えています。
この地域の伝統的なブルボン種。ビワや蜜柑、熟した無花果といった果実感に、全体を包む華やかさは蝋梅のような冬の花を思わせます。滑らかな質感ときび砂糖の甘さ、台湾茶のような余韻をお楽しみください。
ロット名 : Cruz Pata(クルス パタ)
生産者数: 8 Producers (8名の生産者)
生産国 : Peru(ペルー)
生産地域 : Alto Inanbari, Sandia, Puno(プーノ県、サンディア市、アルトイナンバリ)
標高 : 1,950~2,060m
品種 : Bourbon(ブルボン)
生産処理方法 : Washed(水洗式)
ローストレベル:Light roast(浅煎り)
フレーバープロファイル:Floral, Winter Sweet, Loquat, Mandarin Orange, Fig, Almond, Taiwan Tea, Brown Sugar, Smooth Mouthfeel