二度目のリリースとなるフリオ・ガルシアさんのコーヒー、ウォッシュドプロセスをダークローストでリリースです。
サンアンドレスは若い生産地域で、最初の生産者は90年代にレンピラやコパンの他のコミュニティに倣ってコーヒーを育て始めました。少しずつその評価に伴って知名度を上げてきました。当初、ティピカ種、カトゥアイ種がこのエリアでは広く植えられていましたが、2011年のさび病によってこれらは大きなダメージを受け、国のコーヒー機関は耐病性のある、カティモールやレンピラ、IH90などの品種を植えるよう推奨しました。今日では、カティモール系品種とティピカやカトゥアイ種が混植されているのが一般的ですが、今尚、カトゥアイ種を最も重要な品種として保護している生産者も見られます。
フリオ・ガルシアさんはコンゴロン村で生まれ育ちました。この村ではトウモロコシや豆類の栽培が伝統的にさかんです。フリオさんは 約25年前、収入を増やすため日雇い労働者としてコーヒー栽培に従事し始めました。年長の息子とともに働きながらコーヒー栽培について学び、自身の農園を持つという夢を持つようになりました。多大な努力を重ね、お金を貯め、自身の美しい農園を手にし、2ヘクタールの土地にカトゥアイ種のコーヒー苗木を植えたのが 9年前のことです。
2024年5月の産地訪問では初めてフリオさんファミリーを訪ねることができました。海外からのバイヤーの訪問は初めてだったとのことではにかみながらも喜んでくれました。これからも継続的な取り組みを願う生産者の1人だと相互に確認できた良い時間でした。
フリオさんの農園は標高 1,960m とホンジュラスにおいては未だ見聞きしたことのないような場所でカトゥアイ種を中心とした栽培を行なっています。
今回のウォッシュドプロセスのロットはダークローストでのリリースです。ダークチョコレートのような風味と質感に、ドライアプリコットやプルーンの印象、糖蜜のようなしっかりとした甘さを持ちます。余韻に残る香りは深蒸しの煎茶を思わせます。
生産者:Julio Garcia(フリオ・ガルシア)
農園名:Los Cipreses(ロス シプレセス)
生産国:Honduras(ホンジュラス)
生産地域:Congolón, San Andres, Lempira
(レンピラ県、サンアンドレス市、コンゴロン村)
品種:Catuai, IHCAFE90(カトゥアイ、イカフェノベンタ)
標高:1,960m
生産処理方法 : Fully washed(水洗式)
ローストレベル:Dark roast(深煎り)
*本商品はダークローストです。
素材とローストにより、熟したベリーやキャラメルのような甘い香味、カカオ分の高いチョコレートのようなボディや後味に仕上がっています。深煎りにおいても大事なのは素材の力、ローストに負けない力強い個性を持ったコーヒーです。