2年ぶりにダークローストとしてのリリースとなる、当店でもお馴染みのタンザニアはレオンさんが運営管理をする、テンボテンボ農園のケント種ウォッシュドプロセス。
タンザニアにおいてもっともオーソドックスな品種とも言えるケント種だからこそ、栽培から収穫、生産処理、その後の行程の良し悪しが問われるものです。
訪問時にはあらゆるプロセスにおいて改善を試み、我々にも真摯に意見を求める、実直な、時には優しすぎるのではないかと思えるほどのレオンさんの素敵な人柄に触れ、大袈裟では無く感動しました。そして今届いたコーヒーを焙煎、味わってみてその感動はやはり確かなものだと実感するのです。
タンザニアのコーヒーに持つイメージは乾いた草のような風味でした。しかしそれはこの土地のテロワールが育んだコーヒーチェリー由来のものでは無く、あくまで二次的なものだと腑に落ちました。
ライトローストでのテイスティングの際、レオンさんのこのコーヒーからは乾いた草の風味は感じられず、フレッシュなハーブやジューシーなオレンジの風味、そしてチェリーのような赤い果実の風味も感じられます。その味わいからは完熟果実の丁寧な収穫、良くコントロールされた生産処理が見て取れます。
今年のケント種もダークローストでリリースですが、深めの焙煎度合いにおいてもオレンジのドライフルーツや爽やかなハーブの風味が感じられます。そしてチョコレートのような厚みあるボディを持ちながらクリーンでバランスに優れたコーヒーに仕上がっています。
農園名:Tembo Tembo Estate(テンボ テンボ農園)
農園管理:Leon Christianakis(レオン・クリスチャナキス)
生産国:Tanzania(タンザニア)
地域:Oldeani, Karatu(カラツ、オルディアニ)
標高:1,750~1,850m
品種:Kent(ケント)
グレード:AB
生産処理:Fully Washed(伝統的水洗式)
ローストカテゴリ:Dark roast(深煎り)
*本商品はダークローストです。
素材とローストにより、熟したベリーやキャラメルのような甘い香味、カカオ分の高いチョコレートのようなボディや後味に仕上がっています。深煎りにおいても大事なのは素材の力、ローストに負けない力強い個性を持ったコーヒーです。