当店でも以前にシドラ種とゲイシャ種をリリースしたことのあるファン・マルティン農園は、コロンビアの輸出業者BAN EXPORT のプロジェクトです。
2019年秋のコロンビア南部への訪問の際、まだ収穫の無かったこの農園をBAN EXPORT の代表であるハイロさんと共に訪れました。カウカ県のソタラ市の2000mを超える小高い丘のような土地に農園が広がっていました。
数年かけて場所選び等を行っていたと話していましたし、蓄積してきた情報、技術を元に多くの希少品種が区画ごとに栽培されていて、取り巻く自然と共に非常に整然とした素晴らしい環境でした。
自社農園のコーヒーとして顧客のもとに販売しますが、品種ごとに適正な処理を行います。ここで得た情報や技術を元に、協力関係にある生産者へアドバイスを行い、彼らのコーヒーの品質や生活をより良くしていくことを狙いとしています。また、農園では環境へ配慮し、全て農園内でプロセス、エコシステムを100%採用しています。スキルを持った働き手の仕事を守ること、より良い生活のために良い仕事を生み出していくことも大きな目的としてあります。
今回はThe Middleとしてのリリース、瑞々しいグリーンアップルやオレンジの印象から、温度が下がるとともに熟れたプラムやブラックベリーなどジューシーな味わいに変化します、ブラウンシュガーの甘さも感じられ奥行きのあるバランスの良い液体に仕上がります。
農園名:Juan Martin(ファン・マルティン)
所有者:BANEXPORT(バンエクスポート)
生産国:Colombia(コロンビア)
地域:La Poblaseña, Sotara, Cauca(カウカ県、ソタラ市、ポブラセーニャ)
品種:Bourbon Rosado(ピンク ブルボン種)
標高:2,050m
生産処理方法:Fully Washed(水洗式)
ローストレベル:The Middle(中煎り)
フレーバープロファイル:Green Apple, Fresh Orange, Plum, Black Berry, Brown Sugar, Juicy, Sweet Aftertaste
“The Middle” はこれまでリリースしていた“Roasty” の後継となります。コーヒーカウンティのメインのロースト(浅煎り)よりも若干深めのローストです。
浅煎りではそれぞれの豆特有のフレーバーやアシディティを最大限に引き出すことを主題にしており、ローストによる焦げた風味は極力与えないことを目指しています。
一方、“The Middle” ではフレーバー、アシディティ、甘さ、マウスフィールといた味わいの要素を満遍なく引き出した “中煎り” で、正に “真ん中の味わい” を目指したものです。