・Peru COE 2024 National Winner #1
ペルー南部のプーノ県アルトイナンバリ地区のコーヒーです。
2024年のペルーCOEではこのロットが唯一のプーノからの選出でした。COEの受賞には至らず、惜しくも National Winner 1位となったのがこのロットですが、プーノのブルボン種が持つ唯一無二の味わいに魅せられて単独での落札に至りました。
2018年、2023年と同県を訪れました。プーノのコーヒー産地へはチチカカ湖近くの最寄りの空港から車で危険な道を10時間程かけて行きます。途中、高度4,500mを超える山岳地帯を超えてようやく、まさに秘境とも言える場所、アルトイナンバリ地区に辿り着くのです。困難な道のりですがコーヒーは素晴らしいものがあり、また行き来が少ないためか、伝統的な品種が多く残り、その純度は守られています。コーヒーを輸出するにも同じ道を通らざるを得ません。決してコーヒー生産が容易な場所ではありませんが、これからも続いていくことを願うコーヒー産地です。
現在、アヤピラヨク農園では、ブルボン種のコーヒーを生産しています。以前はゲイシャ種のみを生産していましたが、今年(2024) はレッドゲイシャ種も導入しています。農園のコーヒー生産処理は伝統的なもので、収穫後ウォッシュドプロセスを行っています。クリストバルさんは2代目のコーヒー栽培者で、1995年からコーヒー生産を始めました。現在、農園では、コーヒーの専門家からの専門的なアドバイスを受けながら、スペシャルティコーヒーの生産に注力しています。
フローラルな花梨を思わせる華やかなアロマにはじまり、蒸留酒ジンのキーボタニカルであるジュニパーベリーやブルーベリー、赤林檎や杏のような果実感へ。液体はシロップのような質感と共にきび砂糖の甘さが感じられ、心地よい余韻が続きます。
農園名:Ayapirayoc(アヤピラヨク)
生産者:Cristobal Laura Coarite(クリストバル・ラウラ・コアリテ)
生産国 : Peru(ペルー)
生産地域 : Alto Inambari, Sandia, Puno
(プーノ県、サンディア市、アルトイナンバリ)
標高 : 1,720m
品種 : Bourbon(ブルボン)
生産処理方法 : Washed(水洗式)
ローストレベル:Light roast(浅煎り)
フレーバープロファイル:Floral, Quince, Juniper berry, Blue berry, Apricot, Red Apple,Brown Sugar, Syrupy Mouthfeel, Long Aftertaste