2022年のJAC Roast Competition で森が優勝した際の課題豆がアレハンドロさんが代表を務めるCafe Nor のパカマラ種でした。未だアレハンドロさんの農園を訪ねたことはありませんが、森が大会用の焙煎を務めた Japan AeroPress Championship の会場にアレハンドロさんが来られていてそこで会うことができ、彼の人柄や取り組みに感心しました。こうして彼自身のパカマラ種をリリースすることができ感慨深いものがあります。
アレハンドロさんの家族は1800年代からこの地でコーヒー生産に携わり、彼は四世代目。 1980年代、祖父が所有していた土地を地元の人々に譲ったことで、コミュニティ全体にコーヒー生産の輪が広がりました。その後、アレハンドロさん自身は一度地元を離れ、中米のコーヒー輸出会社で経験を積み、スペシャルティコーヒーの知識とネットワークを得て帰郷。 2017年、Cafe Nor を本格的に立ち上げ、小規模生産者の高品質なコーヒーをクオリティごとに分類し、トレーサビリティを確保した販売モデルを導入しました。これにより、生産者が正当な対価を得られる仕組みが生まれました。
ラ・アナルキア農園は、かつて1800年代後半にフアン・ラモン・カルデロンによって創設された大農園「エル・ピナル( Hacienda El Pinar)」の一部として始まりました。 現在はその小さな区画が独立し、地域社会と環境を尊重するという理念のもと、持続可能なコーヒーづくりが続けられています。
栽培されている品種はパカス、ブルボン、ティピカ、パカマラです。 それぞれ異なる精製方法で丁寧に仕上げられています。 パカマラ種の精製方法は果肉除去後、72時間の発酵工程を経た後、アフリカンベッドに移され、まず日陰で16日間、または水分20%まで乾燥し、その後さらに15〜20日間太陽光で乾燥を行います。 自然環境に配慮した長い工程を経て生まれるコーヒーは、農園の哲学をそのまま映し出しています。
非常に綺麗な味わいのパカマラ種でふくよかな質感と瑞々しい果実味が印象的です。フローラルなアロマを纏ったフルーツシロップのような味わいで気がつくとカップが空になっているようなそんなコーヒーです。
生産者:Alejandro Variente(アレハンドロ・ヴァリエンテ)
農園名:La Anarquía(アナルキア)
生産国:El Salvador(エル サルバドル)
生産地:Metapan, Santa Ana(サンタアナ、メタパン)
品種:Pacamara(パカマラ)
標高:1,480m~1,600m
生産処理:Washed(水洗式)
ローストレベル:Light roast(浅煎り)
フレーバープロファイル:Floral, Green Grape, Apricot, Mandarin, Cranberry, Cedar, Sugarcane, Round and Syrupy Mouthfeel, Clean